先日、Web上で動かせるメモツールの開発に取り掛かったという記事を書きました。
今回も いつものように
表舞台に出ることなく、静かに引っ込んで作業を進め、少しずつ形になってきています。
ただ、作っている最中に、
「アレっ、ちょっと何かが違う」と
ふと立ち止まる瞬間があります。
何かが降りてきたように気づかされ、考え直させられる、そんな感覚です。
今回は、そのときに感じたことや考えたことを、整理してまとめてみたいと思います。
基礎ベースの課題
今取り組んでいるメモツールでは、
「とにかくテキストを書いて保存できればいい」
という表面的な思いつきから作り始めてしまい、
プレーンテキスト式なのか
HTML形式なのか
マークダウン記法なのか
といった、ベースとなる土台の選択を、すっかり後回しにしていたことに気づきました。
毎度ながら、私の心の中で うっかり八兵衛 が、横切って行ったようです。
私のところでは、この見えない うっかり八兵衛 が、たびたび出没してきます。
プレーンテキスト式で見えてきた課題
それでも、とりあえずプレーンテキスト式のWebメモツールとして、試作品は一応完成しています。
ただし、この方式では、
URLリンクを貼り付けても単なるテキストとして扱われるため、
補足情報や参考リンクを、すぐにクリックして確認できないという問題があります。
シンプルさと機能のあいだで
この問題を解決しようとすると、
HTML形式やマークダウン記法の導入が選択肢になります。
しかし、あまりに複雑になると、
「だれでも簡単に使える」という目的から外れてしまいます。
そのため、
URLを記載したら自動的にクリック可能になる
といった、最低限の工夫が必要だと考えています。
ですが
いろいろ情報知識をつけてくると
この シンプルさ という シンプルな考え方が
非常に高度に思えてくるときがあったりします。
これは、日々の私の課題でもあります。
さらに欲が出た部分と、現実的な制約
さらに欲を言えば、
大手動画サイトのURLを貼り付けた際に、
メモ内に自動表示され、そのまま再生できないか、という点も試行錯誤しています。
一方で、SNSの埋め込みや表示については、
技術的・セキュリティ的な制約が多く、
現在の環境では不可能だという結論に至りました。
現在のセキュリティ設計について
現在のプレーンテキスト形式のメモツールでは、
メモデータは暗号化したうえで、ローカルに保存する設計にしています。
一般的な利用を前提とする限り、
現時点では問題のないレベルであり、
似たようなWebメモツールと比べても、悪くないのではないかと考えています。
自己管理という選択肢
他のWebメモツールは非常に便利ですが、
多くはクラウド共有型です。
自己管理の観点から見ると、
個人情報がどのように守られているのかが分かりにくい面もあります。
このツールであれば、
定期的にメモデータを手動でバックアップ・エクスポートし、
ネット環境から完全に切り離したUSBメモリなどに保存する、
といった使い方も可能です。
小規模な組織単位での利用にも、
現実的な選択肢になり得るのではないかと考えています。
なお、ここで扱っているのは、
あくまでも一般個人向けのWebツールであり、
現時点では、現在のセキュリティ対策が最善だと判断して開発を進めています。
見えない部分の価値と、これからの時代
それにしても、プログラムの世界でも、
裏に隠れて見えない部分こそが重要だと、あらためて感じます。
これからの時代は、どの分野であっても、
一般の利用者には見えにくい部分を、できるだけ可視化し、
安心・安全・信頼を積み重ねていくことが求められていくはずです。
個人開発と透明性
こうした取り組みは、
利益追求を前提とする企業レベルでは、ほぼ不可能な領域でもあります。
だからこそ、 個人開発や、共同創造による非営利プロジェクト、
オープンソースによる透明性のある取り組みが、
今後ますます重要になっていくのではないかと思っています。
便利さや効率は、目に見えるところで評価されがちです。
けれど本当に大切なのは、
見えない前提のスタートの思いや、裏側の設計です。
スタートの思いがずれていれば、
ゴールまでの過程も、自然とズレていきます。
これからも、静かに手を動かしながら
立ち止まり、考え直し、問い続け
修正と改善を重ねていきたいと思います。